Googleショッピングついに日本上陸で2011年新たな波乱が起こるか?
昨日(2010年10月28日)定期的に受信しているアラートに、待ちに待っていた情報を発見しました、ついにGoogleショッピングが日本で公開されたという一報です!
ECサイト関係者では知ってる人も多いと思いますが、Googleショッピングとは、Googleが無料で提供する、商品情報検索サービスで、ECサイトの運営者は、商品情報を登録することができます。
もちろん利用者も目的の商品を素早く検索し、価格を比べたり、取扱ショップを選んだり、直接商品ページで買い物することもできます。
すでに本家アメリカやイギリスなどでは提供されていたサービスで、他ではドイツやフランスなどでも提供されています。
Googleショッピングは国内Eポータルサイトの脅威となる可能性も
日本では、楽天、Yahoo!価格.comなどがECサイトの支援やモール出店、価格比較サービスを提供していますが、基本的に出店は有料。
中小規模のECサイトでは出店コストやシステム利用料、集客のための広告など、コストに圧迫されたり、そもそもそれほどのコストを捻出できず、思うようにECサイトを運営できていないというケースも多かったですね。ECSに寄せられるECサイトの運営相談でもよく聞いたのが、このコスト問題です。
ところが、Googleショッピングは、掲載費用が無料なのに加えて、Google検索で表示される機会が増え、ワンクリックで商品ページを開くことが出来るので、独立系のECサイトにとっては、SEMに新たな可能性とチャンスが出てきたわけです。
これまでSEOやPPC広告などでしか対策できなかった検索エンジンへのアプローチとしても有効でしょう。ショッピングというカテゴリで、購入動機を持ったユーザーの検索が見込めるので、顧客獲得にもつながりやすいと思います。
ECSでは企業のECサイト運営を代行するドロップシッピングや、楽天ショップのコンサルティング、独立系ECサイトのコンサルティングなども業務となっています。
また、より実践的なノウハウ提供と、マーケティング研究のために自社でもECサイトを運営し、収益化もしています。
自社も含めて、課題となっていたのが、モールやポータルに依存しない集客方法と新たなマーケティング手法の開発研究です。そういう事情もあり、以前からGoogleショッピングには関心が高かったのです。
アメリカのGoogleショッピングはどんなサービスなのかを研究するために、価格が比較しやすいデジタル家電やApple製品などで検索したり、色々な機能を使ってみると、役割をGoogleに奪われかねない日本のサービスもあるなと思っていました。その一つが価格比較です。
商品表示のレイアウトを変更したところ。
Googleショッピングに登録するには
Google Merchant Center
Googleショッピングの検索に反映されるようにするには、登録が必要となります。まずは昨日のGoogleショッピング公開直後にGoogle Merchant Centerも同時に公開されているので、そこで店舗情報などを登録します。
データフィードの登録
続いてGoogle Merchant Centerを日本語表示にして、早速フィードを登録します。
Google Merchant Center>ヘルプ記事>データ フィードの理解> データ フィードの概要にフィードの仕様が公開されているので、それに合わせてフィードを生成し、Google Merchant Centerのデータフィードから登録します。フィードはテキスト形式かXML形式で登録出来ます。
フィードを登録することによって、ID、商品名、商品リンク、価格、商品説明、状態(新品など)が反映されるようになっています。
スマートフォンにも数日以内に対応
公式発表でも明示されていますが、Google ショッピングは数日中にiPhoneやアンドロイド携帯などのスマートフォンにも対応されるとのことです。
日本ではガラパゴス携帯と揶揄される、独自の携帯文化がありますが、今まではPCサイトと携帯用のECサイトを別に作らなければならなかったため、そこが参入障壁にもなっていました。
今回、Google ショッピングがスマートフォンに対応されることで、益々スマートフォン市場も熱く加速しそうです。
また、スマートフォンの場合は、専用のガジェットやアプリを比較的かんたんに制作して配布することができるため、この部分でもGoogle ショッピングとの連携にはメリットがありそうです。
独立系ECサイトのマーケティングに、また新たな可能性と広がりが見え始めました。
今までECサイトは集客が難しいと考えて、諦めかけていたECサイト運営者には新たな光が見えてくるのではないでしょうか。